いと懐かしきは、で五十七歩
野球のオフシーズンの金曜夜、国営放送のラジオが「いとしのオールディーズ」なる番組を放送している。半分ぐらいは単に古い、少なくとも十年以上たっているというだけでオールディーズではない。50年代、60年代の(アメリカの)ポピュラーソング及びロックンロール、これがその定義だからだ。たまにそのストライクゾーンにズバズバ投げ込んで来る人もいる。あ、毎回ゲストが選曲します。合間に来し方を語る、と。
耳たこの曲を聞いてもそう懐かしいとは思わない。「ダイアナ」「恋の片道切符」「悲しき街角」「監獄ロック」等々。不思議と懐かしさを誘われるのはそれらより聞く折の少なかったエヴァリー・ブラザースやバディ・ホリーの曲なのだ。これまで聞いた限りでは彼らの曲を選んだ人は一人もいない。
日本のラジオ局でも掛けていたと思うが、おそらく中学になって聞き始めた駐留軍放送で盛んに流していたのだと思う。79年までは一日として聞かぬ日はなかったから、50~70年代にアメリカで流行った曲で知らないものは一つもないと言ってもいい。
80年代になるとディスコ・ブーム、次第に聞かぬ日が増えてゆき、90年代となるとどうだったかも覚えていない。2000年代、たま~に聞くと何故かカントリーばかり、いつダイアルを合わせてもそうなのだから変である。ハードロックが好きでカントリーが流れて来ると怒り狂う「ヒドゥン」の悪玉エイリアンのような気持ちになる。「レトロ・カフェ」なる60、70年代の曲専門の番組に当たれば幸い。
カントリーがすべてダメというわけでもない。事実ジョニー・キャッシュ、ジョン・アンダソンのレコードやCDを持ってるし、ポップスからカントリーに転じたエクサイルなどは大好きである。わが国にも同じ名のグループがあるらしい。以前、新聞のTV欄にドリフターズの名を見て盛大に?だったことがある。何故、ドリフターズが今頃日本のテレビに?
わたしにとってドリフターズはベン・E・キングのいた、あのグループなのだ。今でも猶。彼らも、また、いと懐かし。
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