窮々自適で、九九歩
貧困家庭とは言えないだろうが、隣り近所、知る限りの一族郎党の中では間違いなく一番の貧乏人だったせいか、窮乏生活をめぐるあれやこれやを読むのが好きだ。いや、来たるべき爪に火生活に備え、先達の創意工夫、究極の叡智を参考にしようとの下心が働く為だろう。取り分け、売れない頃の役者の懐旧談は面白さでも群を抜く。
From Aに載っていたある男優の逸話、一緒に住んだ方が経済的だからと堅気の弟を口説いて同居、四畳半に弟、三畳に自分、服を買う時も自分がお下がりを着られるサイズのものを買わせた「情ない兄貴でした」テレビに出るようになってやっと喰えるようになった、と。えらい弟さんだ。
「五円玉二つで年を越したこともあります」(大地康雄)所持金合計十円ではあるが十円玉でないとこが凄い。いや、一円玉も数個、ないし十数個あった筈だなどと言ってはならぬ。「砂の上のロビンソン」ではモデルハウスでの理想の家庭を演ずることに倦み、家出した果てにホームレスまで経験する男。先輩からコンビニの賞味期限切れの弁当の賢い食べ方を教わる場面は大いに参考になった。
いつ何時青テントの住人になるか分らぬ身だが、人生の最後に地べたから世界を見直すのも悪くないと思っている。Big Issueは販売人に行き合えば必ず買う。「今月の人」と題された販売者の紹介記事が一番の楽しみと言ったら不謹慎か。親近感を抱いてのこと故、許されよ。
まずは窮々自適生活へ、いざ!
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- わが青春に悔いなし、と九一歩(2009.05.28)
- 100万回出逢っても/10・10、100歩目(2009.06.25)
- 窮々自適で、九九歩(2009.06.24)
- 最終回は休映と来て、98歩(2009.06.23)
- そんな話はないんなぁ、で97歩(2009.06.21)


コメント