そんな話はないんなぁ、で97歩
いつの世も大人たちは子供と見れば、千年一日の如くあの質問を投げ掛ける。「大きくなったら、何になりたい?」
今なら、宇宙飛行士、パイロット、ボクサー、パティシエール、指揮者となんでもありだろうが(案外そうでもなかったりして)わが幼少期の女子的答えの断トツ1位は「お嫁さん」今、又、首位奪回?2位が「看護婦さん」少し離れた、多分、3位が「先生」
その頃も長じてからもその三つには全く関心がなく、今後100万回生まれ直してもそのどれかを答えることはないだろう。小学生の時は「物理学者」と答えることが多かったように記憶するが。こうした事柄は他人の方が良く覚えていたりするものだが、その他人との接触はとうに途絶えているので確かめようがない。
中学卒業時の寄せ書きには面倒なので「良妻賢母」とふざけ半分おざなり半分で書き込んだ。傍目にはそう見えたわが母は憧れの(!)サラリーマンの奥さんになったものの、一流企業のエリート社員とは程遠い薄給取りだった為「これからは女も自分で稼がなくちゃダメよ」と言い聞かせながら、娘たちを育てることとなった。
当時の母の考えで「女に向いた職業」の一番手は薬剤師。上の子は親の言うことを良く聞くと言われるように姉は中学ぐらいまではそう答えていたようだ。本当になりたいと思ったわけでなく、その後も特に何かを目指した気配はない。
わが家族はわたしが小説を書いているとか作家志望だとか他人にしゃべり散らすようなことはしない。だから、どこかのおっちょこちょいが間違って一つくらい縁談を持って来ないかと期待したのだが、そんな話は全くなかったようだ。「自分で稼いで生きて行くので結構で~す」と断ってみたかったのになぁー。残念!
残念無念は母の方だろう。中学までは「末は博士か大臣か」と将来を嘱望され、母自身は「医者か弁護士に」と密かに期待していたに大学にすら行かなかった。そのことを知った従兄は「勿体ないなぁ」と言ったそうだ。わざわざそれを伝えたのは自分の思いを直に吐露するのを憚り、他人の口を借りて表したかったからだろう。まことに申し訳ないことをしたと思う。無駄に期待させて。
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コメント
突然のコメント失礼致します。
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投稿: sirube | 2009年6月22日 (月) 01時40分